【読書】お金に縛られない生き方と働き方とは?『年収90万円で東京ハッピーライフ』

年収90万円で東京ハッピーライフ』(大原扁理著)という本がおもしろかったので、レビューを書きたいと思います。

著者の大原扁理さんは週二だけアルバイトをして生活費を稼ぎ、あとは悠々自適な自称「隠居生活」を送っている人です(現在は台湾に移住)。

私はお金の不安をなくすには2つの方法があると考えています。

  • 不安がなくなるくらいたくさん働いてお金を増やす
  • お金を使わなくても幸せに生きていける方法を探す

生きていけるだけの生活費を稼いでいる大原さんが書いたこの本は、圧倒的に後者です。

 

自分にとってどういう時間の使い方、どういうお金の使い方が幸せなのか?
について考え方を学べる一冊になっています。

 

✔こんな人におすすめです

  • 今の生き方に幸せを感じられない人
  • お金や将来に不安を抱いている人
  • 会社に行くのが苦痛な人

には手に取ってもらいたい一冊になっています。

物を減らしてラクになったこと。得た5つの効果

2020-01-20

 

年収90万円生活の幸せに至るまで

大原さんは愛知出身。高校を卒業後3年間、アルバイトをしながら引きこもり生活を満喫していたそうですが、

「これではいかん」と一念発起、海外一人旅に出ます。

帰国後に上京を決意し、上京したての頃は生活費を捻出すべくバイトを掛け持ちして週一の休みもなく働いていたそう。

しかし労働時間は長く入ってくるお金は今よりはあったものの支出も多く、幸せな生活ではなかった。

それからは自分にとってなにが幸せなのか考え、住む場所を見直し、食生活を見直し、25歳から東京でもお金に縛られない生活を見出していきます

 

学校で教えてくれないことのひとつに、お金の稼ぎ方があります。でも、稼ぎ方よりもさらに教えてくれないのは、お金を稼ぐ前の心構え。
与えられた環境も物欲も、必要なお金の量も人によって違うのに、なんでみんな一律に週5で働かなきゃいけないんだろう、って疑問に思ったことないですか?
必要なだけ働けば満足なのか、それ以上にバリバリ働くか。わたしはそれを社会に決められるんじゃなくて、自分で決めたかったんです。

 

幸せの答え合わせは自分がする

この本の中で、大原さんは家が貧しかったり、学生時代に壮絶なイジメに遭った過去もたんたんと書いています。
バックグラウンドが違うので、「普通の人」とは違う感覚で生きてる感は否めないのですが(笑)


自分の特性や自分にとっての幸せな状況を知っている
というのは重要な点。

大原さんと同じように、ほぼ働かず人と会わず週5の隠居生活を楽しめる人もいれば幸せを感じられない人もいるはず。

著者はみんなが会社を辞めて自分と同じような隠居生活を送ることを提唱している訳では決してありません。

何を幸せと思うかはそれぞれ違うから、自分の基準で決めることをすすめています。

 

他の人にとっては羨ましくない生活かもしれない
「何が幸せと思うかは人によって全然違うんですから。

大切なことは
「どうすれば自分が幸せか?」を、他の誰でもなく、自分自身がしっていること

その上で、まるで魚が潮目を読むように、物事が流れていく方向や、状況の変化を的確にキャッチして、自分の感覚を信じて行動していくこと。

 

隠居生活 生活を楽しむ

なぜ筆者が年収90万円で生きていけてるのか?

一言で言うと、

とことん生活コストを下げているから です。

 

年収90万円の支出

このように、大体月7~8万円台で生活ができているそうです。

  • 家賃 28000円
  • 共益費 1500円
  • 固定費(ネット含む) 15000円
  • 食費 10000円

 

年収90万円の一日のスケジュール

大原さんは無限に広がる時間の使い方がこちら。

 

朝 ゆっくり起き、足湯or日記or洗濯
昼 直売所or図書館or掃除
夜 パソコンで無料で映画を見たり

 

一人でいることが楽しい。家にいることが楽しい大原さんにとってはこれがハッピーライフ。

趣味は読書と散歩。

家事も好きだそうで、月一回の外食以外はほぼ自炊。

丁寧な暮らしを楽しんでいます。

 

年収90万円の健康的な隠居メシ

大原さんは食べる物については最も基本の営みとしてとても大事にしています。

試行錯誤を重ね、辿り行きついた食事が「粗食」。玄米・おみおつけ・漬物を一日一食、あとは麺類やゆるくスコーンなどを食べているそう。

粗食にしてから、欲が減ったり怒りが減ったりと精神的にも影響があるそうです。

シンプルで健康的だったので、私もやってみようかな~と思ったのですが、

これだけは忘れずに心がけてほしいのが、必ず「自分で実感する」というステップを踏むこと。人やテレビが言ってるからって鵜呑みにしないでください。こういう食事にしたら、どうなったのか。よく眠れるようになったか、毎日便は出るか、持病の調子は、お肌の調子はどうか、精神的・経済的に無理がないか。こういうことを照らし合わせて、自分自身で判断することを、すっとばさないでください。そして定期的に微調整していいくことを、ぜひ続けてください。

とありました。

この本は、「僕はこれがいいと思って生活しています。でもあなたにとっていいとは限りませんよ。

と常に投げかけられている気がします。

あと、大原さんのイギリス仕込みのボソボソっとしたスコーンと紅茶の話があるのですが、それがめちゃ美味しそうなので気になってしまいます。

 

最後に:決めるのは自分

著書を読んで、自己決定感がすごいな、と思いました。

定職をもたず、家をもたず、結婚もせずというのは、日本ではまだまだマイノリティ。
日本も徐々にそういう生き方が受け入れられつつあるものの、その先端の部分に大原さんはいるような気がしました。

自分が幸せだと思えばたくさん働けばいいし、結婚もすればいい。

でも、自分がそれを違うと思ったら、違う生き方をしてもいい。それは自分が決めていい。

 

好きなことなんかなくても、今すぐ見つけなくても、もっと言えば死ぬまで見つからなくたって、別にいいじゃないですか。大事なのは、嫌いなことで死なないこと。これぐらい目標を下に置いとけば、とりあえず絶望はしなくてすみます。

 

自分に合った生き方に、働き方をカスタマイズしていく第一歩になる一冊です。

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