【尾道帆布】地域のいらないものを資源に。立花テキスタイル研究所を訪ねた

尾道の対岸にある向島(むかいしま)。ここに地域のいらないものを資源に布づくりをしている「立花テキスタイル研究所」があると聞いたので訪れてみました。

立花テキスタイル研究所HP
https://tachitex.com/

こちらで使用されている素材は、鉄工所からでる鉄粉、剪定枝、牡蠣殻などが使われています。素材を研究し、草木染めの商品開発をされています。
また、地元の耕作放棄地に、綿や藍などを植えて育てているそうです。

化学染料に頼らず、地域からでるゴミを資源に変え、地域にあるものを利用して、尾道に伝統する帆布製品を地元の主婦たちがつくりだす

その循環したシステムを創り出している場所を一目見たいと思いました。

立花テキスタイル研究所を訪れた

「立花テキスタイル研究所」は、尾道渡船から歩いて15分。川沿いの、住宅街の一角にあります。
ここかな?少し戸惑いつつ向かいました。「尾道帆布株式会社」という看板が目印です。

錆びついたシャッター、ツタが絡みつく壁がいい感じです。尾道帆布の作業所に併設してショップがあります。

一瞬入っていいか迷いましたが、お店の方がショップに案内してくださいました。

事務所も兼ねているそうです。自然の温もりが感じられる室内。

室内には織り機やミシンもありました。

犬もいたりしてなごみます。

ゴミと自然から生まれた色

尾道の帆布でつくられた製品はとてもしっかりしています。
看板にも【テント】や【シート】とも書かれていたので、ガンガン使えそうです。

立花テキスタイル研究所さんは、ものづくりをしながら、一方で、できる限りものを作らないことも大事にされています。

丈夫でいて、古くなって色褪せてもその風合いや汚れを楽しめるバッグたちが並んでいます。

落ちつきがあって、風合いのある色。

経年の色の変化を楽しめる、柿渋のトートバッグが人気なのだそう。

どれも素敵で迷います。

キラキラと輝く宝物は遠い地にあるんじゃない。
私たちのすぐ足元に広がっている。

そんな思いを布にたくしています。
ー立花テキスタイル研究所

とても共感する一言です。

詳細情報

立花テキスタイル研究所

住所:広島県尾道市向東町1247
tel :0848-45-2319
fax:0848-36-6830
営業時間:10:00 – 17:30
定休日:日曜日、月曜日、年末年始
駐車場:なし

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